【日経賞】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『
サンデーサイレンス(SS)系の取捨選択~狙うは持続力タイプ~』
過去の日経賞の血統データ(10年分)

『
サンデーサイレンス(SS)系の取捨選択~狙うは持続力タイプ~』
最近5年は
父サンデーサイレンス(SS)系が5連覇中です。
これらの勝ち馬の血統を見ると、このレースで求められる適性も浮かび上がってきます。
05年
ユキノサンロイヤル <
母母父ボールドルーラー(BR)系>
06年
リンカーン <
母父トニービン>
07年
ネヴァブション <
マーベラスサンデー産駒>
08年
マツリダゴッホ <
母父ボールドルーラー(BR)系>
09年
アルナスライン <
アドマイヤベガ産駒>
これらは自分が定義する、持続力タイプの
サンデーサイレンス(SS)系です。
近年の中山芝2200m・2500m重賞では、この血統ポイントに当てはまる馬の活躍が目立ちます。
これは
サンデーサイレンス(SS)系の瞬発力は必要なものの、その中でも持続力を兼ね備えている必要があるということを示していると思います。
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・
エアシェイディ <
サンデーサイレンス×
ノーザンテースト&
母母父ボールドルーラー(BR)系>
この2つの血を併せ持つ
サンデーサイレンス(SS)系は、持続力タイプのモデルといえる配合です。有馬記念馬
ダイワスカーレットと似た血統構成です。
有馬記念でも2年続けて重い印(◎→▲)を打ちました。
9歳でもまだまだ元気のようで、中心視できます。
・
ナムラクレセント <
ヤマニンセラフィム×
サクラシヨウリ(パーソロンPS系)>
この配合の馬があまりこの手の条件に出てこないので、過去に走った実績のある馬は少ないです。
なので、
サンデーサイレンス(SS)系×
ヘロド(HR)系の代表馬を見てみたいと思います。
ドリームジャーニー・ダイワエルシエーロ・コイウタ・アズマサンダース・ダンツキッチョウ・ヴィーヴァヴォドカ・キョウワスプレンダあたりですが、これらは
サンデーサイレンス(SS)系にしてはあまりキレず、持続的な脚を使うタイプといえます。
当馬は母母父も
ヘロド(HR)系ですが、
父サンデーサイレンス(SS)系で母母父が
ヘロド(HR)系ということで言えば、02年3着
コイントス(4人気)と06年2着
ストラタジェム(6人気)がいます。
もともと母父が
ヘロド(HR)系の馬は、98年1着
テンジンショウグン(12人気)、02年1着
アクティブバイオ(5人気)、06年3着
ブルートルネード(8人気)のように、父が他系統でも走っています。
この馬自身の成績も、瞬発力勝負となった毎日王冠・鳴尾記念以外の近走は安定しています。
初中山のこの距離というのは経験がものを言うので、人気で買うのは確かに怖いです。
ただ適性はあるとみているので、初重賞制覇もあるかもしれません。
・
ロジユニヴァース <
ネオユニヴァース×
Cape Cross(ダンチヒDZ系)>
この配合の馬もあまりこの手の条件に出てこないので、未知な部分があります。
同じくこの配合の代表馬を見てみたいと思います。
ディープスカイ・ビリーヴ・ファイングレイン・デアリングハート・ミレニアムバイオ・エイジアンウインズ・シックスセンス・マチカネアカツキなどが賞金上位です。
これらのほとんどに該当するのが、
東京の芝G1で好走している点です。
特に東京の春開催の芝G1ではこの配合に傾向が出ているレースが多く、ダービーでも当馬に本命を打ちました。
中山芝のこの手の条件と比べて、東京芝はより瞬発力が要求されます。
この配合はどちらかと言えば、キレるタイプの
サンデーサイレンス(SS)系と言えそうです。
この馬自身の母系は欧州要素が強く今の馬場に合いますが、進んで買えるかどうかというと疑問が残ります。
なお、リピーターの
ネヴァブション・ダイワワイルドボア・キングストレイルは持続力タイプの
サンデーサイレンス(SS)系です。
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非サンデーサイレンス(SS)系の中から、2頭ふれておきます。
・
トリビュートソング <
グラスワンダー×
トニービン>
このレースは
父ロベルト(RO)系の相性が悪いレースです。
通算で0-0-1-12で3人気以内の敗退も4頭います。
昨年2人気で4着の
アーネストリーとは、
母母父ノーザンテーストまで同じ配合です。
前走同コース勝ちで穴人気するかもしれませんが、軽視したいですね。
・
トーセンクラウン <
オペラハウス×
ダンシングブレーヴ>
前走中山記念で、
サドラーズウェルズ(SW)系を理由に本命を打ちました。
今回もこの血の適性が鍵です。
過去の
父サドラーズウェルズ(SW)系の成績は1-0-2-5とまずまずですが、勝った
アクティブバイオの母父は先述の
ヘロド(HR)系でした。
サドラーズウェルズ(SW)系重賞のレベルには達しておらず、ここは負けて人気を落としてほしいところです。
ただ今の中山の馬場は向くので、走られる可能性もありますが。