![]() 『ヴィクトリアマイル=NHKマイルC』 2週続けて同コースで行なわれる重賞は、血統的な共通項が出てくることが多いです。 ヴィクトリアマイルとNHKマイルCにも、このことが当てはまります。 NHKマイルCは展望でふれたように、サンデーサイレンス(SS)系で、主要4系(父・母父・父母父・母母父)にセントサイモン(ST)系もしくはダンチヒ(DZ)系を併せ持つ馬に好走が目立つレースです。 フジキセキ産駒・マンハッタンカフェ産駒は無条件にこの条件を満たすことになり、今年もこの2頭の種牡馬がワンツーを決めました。 ヴィクトリアマイルでも、この血統ポイントを満たす馬の成績がとてもいいです。 06年 1着 ダンスインザムード (2人気) <父サンデーサイレンス/母母父Key to the Mint> 06年 4着 コスモマーベラス (16人気) <父フジキセキ/父母父Le Fabuleux> 07年 1着 コイウタ (12人気) <父フジキセキ/父母父Le Fabuleux> 07年 2着 アサヒライジング(9人気) <父ロイヤルタッチ/母父ミナガワマンナ/母母父ボンモー> 07年 3着 デアリングハート(8人気) <父サンデーサイレンス/母父Danzig> 08年 1着 エイジアンウインズ(5人気) <父フジキセキ/母父デインヒル/父母父Le Fabuleux> 08年の覇者エイジアンウインズは2つの要素をともに持つ、まさにモデル配合で、ウオッカを退けて勝利したのも頷けます。 ・レッドディザイア <マンハッタンカフェ×Caerleon> サンデーサイレンス(SS)系×セントサイモン(ST)系のマンハッタンカフェ産駒は、過去のこのレースではまだ圏内馬を出していませんが、NHKマイルCとの関連性から適性は高いはずです。 少し気になる点をあげれば、先週本命にして駄目だったガルボと同じ、母父ニジンスキー(NJ)系の配合である点です。 先週のように極端に時計が速くなるとどうかですが、開催傾向分析でふれたように同じ馬場にはならないと思います。 土曜の競馬をしっかり見て判断したいと思います。 ・アイアムカミノマゴ <アグネスタキオン×Danzig Connection> 2頭の激走馬を出している、サンデーサイレンス(SS)系×ダンチヒ(DZ)系の配合です。 この配合はこの2つのレースだけでなく、ダービーなども含めた春の東京芝G1では特に強い配合です。 母母父ミスタープロスペクター(MP)系も含めて、先週のような時計の出る馬場でも強いです。 前走の阪神牝馬Sでは、上記エイジアンウインズとの共通点から本命にし、しっかり結果を出してくれました。 これにセントサイモン(ST)系が入っていれば言うことなしだったのですが、その他の血統面・臨戦過程を考えても充分な適性は備えているといえます。 ・プロヴィナージュ <フレンチデピュティ×サンデーサイレンス> 母父にサンデーサイレンス、父母父にセントサイモン(ST)系と、条件を満たします。 昨年2・3着馬を出した父ヴァイスリージェント(VR)系は、NHKマイルCの好走血統でもあります。 ・ウェディングフジコ <フジキセキ×トニービン> サンデーサイレンス(SS)系×セントサイモン(ST)系のフジキセキ産駒は、過去に激走馬が3頭も出ているように最も安心して買える種牡馬です。 ただ当馬の場合、母父トニービンが気になります。 ヴィクトリアマイルは、サンデーサイレンス(SS)系が最大勢力であるように、サンデーサイレンス(SS)系の瞬発力が生きやすいレースです。 毎日杯などでこれまで何度かふれてきたことではありますが、サンデーサイレンス(SS)系×グレイソヴリン系(トニービン)は、サンデーサイレンス(SS)系の中では瞬発力勝負に弱い配合です。 相手には入れると思いますが、重視するところまではどうかといったところです。 ・コロンバスサークル <ホワイトマズル×サンデーサイレンス> 母がマンハッタンカフェの全妹なので、条件を満たします。 ただ当馬で気になるのが、父ホワイトマズルです。 ホワイトマズルはダンシングブレーヴの系統で、このレースには滅法弱い血です。 (詳しくはこちら) プラス要素とマイナス要素で相殺ですね。 ・シセイカグヤ <ネオユニヴァース×Dayjur> サンデーサイレンス(SS)系×ダンチヒ(DZ)系です。 ただアイアムカミノマゴほど推せる要素はなく、相手候補までです。 ・ブエナビスタ <スペシャルウィーク×Caerleon> セントサイモン(ST)系もダンチヒ(DZ)系も入っておらず、特別推す材料はありません。 ただ、もともとサンデーサイレンス(SS)系が強いレースではあるので、プラスアルファがないというだけで、この馬も普通に力は出せるレースです。 なので、実力差が大きい馬は適性だけでひっくり返すのは難しいと思います。 同じサンデーサイレンス(SS)系×Caerleonということで、レッドディザイアと比較されることが多いですが、適性的にも確かに似たものがあります。 しかし今回はセントサイモン(ST)系の有無が明暗を分けそうです。 現段階では、レッドディザイアのほうが先着する可能性が高いとみています。 ブエナビスタに先着する可能性を秘めた馬として、レッドディザイアをその筆頭として考えています。 それほど高配当が望めないと思うので、3連単でこの2頭の優劣をしっかり付けて点数を減らせればと思います。 以下は力差があるのでひっくり返らない可能性もありますが、その中ではアイアムカミノマゴには可能性を感じます。 穴ならプロヴィナージュで、対抗し得るのはこれくらいまでかとみています。 |
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201005122330 |
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