展望ポイント
『東京芝重賞と
グレイソヴリン(GS)系』
~オークスとはスローペースの毎日王冠である~
~
父グレイソヴリン(GS)系と
母父グレイソヴリン(GS)系の違い~
展望は
こちら東京馬場分析は
こちら 出走馬の血統評価

血統評価をA~Eで表記しています。
目安は、Cが基準で可もなく不可もなく、B以上が狙い目、D以下は軽視の対象です。
◎
アプリコットフィズ(血統評価B+) <
ジャングルポケット×
サンデーサイレンス>
オークスで3勝をあげている
父グレイソヴリン(GS)系です。
トールポピーとは父と母父が同じです。
展望で毎日王冠との好走血統の類似性にふれましたが、昨年の毎日王冠の1-3着馬それぞれが当馬の血統に近い血を持っていました。
オークスで穴をあけやすい、クイーンC勝ち→桜花賞敗退→オークスというローテでもあります。
これはクイーンCとオークスのペース・ラップに共通性があり、桜花賞はそれとは異なるレースであるという一つの証明でもあると思います。
また当馬は、
グレイソヴリン(GS)系の傾向が出ているレースではまだ崩れたことがないのも強みです。
桜花賞はこの血の適性が低く、この敗戦で割り引く必要はありません。
今回は前走と比べて大きな適性アップが期待できるのではないかと見ています。
雨については、
グレイソヴリン(GS)系が桜花賞週のような高速馬場が苦手で、時計がかかる馬場のほうが向いていることから、この馬にはプラスになりそうです。
あまり雨量が多いとわかりませんが、トールポピーの年のような稍重~湿った良くらいの馬場は、特にこの系統は得意としています。
○
オウケンサクラ(血統評価B-) <
バゴ×
リアルシヤダイ>
オークス・毎日王冠で共通した好走血統である、
父レッドゴッド(RG)系です。
その他の共通する傾向も、
父ナスルーラ(NL)系に関連するものが多いのも好印象です。
フラワーカップで同傾向を反映した実績があるのが強みです。
今年の牝馬クラシック路線は、似た血統どうしで決まりやすい傾向にあります。
そこで◎と一番印象が近いのが、父系に凱旋門賞馬がいて、
欧州型ナスルーラ(NL)系×
ターントゥー(TT)系の当馬です。
父系の血統から、道悪は上手だと思います。
◎3アプリコットフィズ
○6オウケンサクラ
<馬券ポイント>
思い切って2頭にしか印を打ちませんでした。
その理由を述べておきます。
注目していた土曜の馬場傾向ですが、先週までとは異なるものとなっています。
ここ数週続いていたような偏った傾向は見られず、フラットな馬場です。
明日の降雨状況にもよりますが、今週は重賞傾向を重視していいと思います。
その重賞傾向は、この2頭の血統にしっかりした実績が残っており、他のメンバーを頭ひとつリードしています。
今年の牝馬路線は、各レースでブラッドバイアスが頻繁に発生しているように、実力差が僅かといえます。
この2頭以外の馬達を適性+実力で差をつけるのは、単に自分の力不足かもしれませんが、難しいと判断しました。
これに関連してですが、上記ブラッドバイアスを考えると、あまり手を広げるより、同じ血統派閥のグループをしっかり買いたいというのも大きな理由になります。
なお
ギンザボナンザは◎の逆配合と言えますが、展望でふれたように東京芝での
グレイソヴリン(GS)系の父と母父での特性の差から、今回は一緒に買いません。
参考程度に他馬についてもふれておきます。
アパパネはスローペースなら距離をこなす可能性がありますが、母系の血からペースが速くなると不安があります。
サンテミリオンはフローラSとの関連から、逆に流れたほうが力を出せると思います。
ショウリュウムーンはこのまま1人気になるのでしょうか。
母父ダンスインザダークはG1では未知で、ちょっと評価が難しいです。
馬券は◎の単複を厚めに、○の単、◎○の馬連・馬単・ワイド。
2頭を軸にして3連系で流すのも手かとは思いますが。
◎は馬体減に注意したいです。