連載企画 『新種牡馬特集』 の第2回です。
今回はリンカーン&ハーツクライです。 ![]() リンカーン (サンデーサイレンス×トニービン) 2歳登録数 114頭 ハーツクライ (サンデーサイレンス×トニービン) 2歳登録数 79頭 ともにサンデーサイレンス×トニービンの配合ということで、一緒に取り上げました。 早世した同配合種牡馬である、アドマイヤベガの穴を埋める活躍が期待されます。 頭数は価格がお手頃で、バレークイーンのお墨付きがあるリンカーンが頭数を集めました。 ハーツクライは初年度の価格設定がちょっと強気だったのが影響した印象ですが、繁殖の質はよく勝負はこれからですね。 *********************************************** 『サンデーサイレンス×トニービンの特徴が遺伝するか』 ~アドマイヤベガの穴を埋める活躍に期待~ 父・母父がともに大種牡馬ということで配合的な制約も多くなるのは確かです。 ただ、サンデーサイレンス(SS)系&グレイソヴリン(GS)系の傾向は、芝では頻出のものなので、どれだけ2頭がこの適性を産駒に伝えられるかが鍵ですね。 産駒の傾向としては、同配合のアドマイヤベガと似た感じになるのではないかと思います。 同種牡馬と同様に、2・3歳戦の前半から活躍するタイプはあまり多くないかもしれません。 この2頭の現役時代の成績からも、それは言えますね。 同じくダートでの上級馬は出にくいと思います。 ダートに適性を感じる血は、ほとんど見当たりません。 芝が主戦場とみていいと思います。 産駒のタイプとしては、やはりベガ産駒同様、サンデーサイレンス(SS)系の中ではそれほど切れ味に特化せず、持続力もある脚が使える馬が多くなるとみています。 ベガ産駒の庭だった中山芝重賞、もしくは中京・京都外回り重賞などで期待したいです。 ベガの傾向が出ている重賞は中山を中心にいくつかあり、最近は同産駒が出てこなくなってしまったので、この2頭の産駒にはそのあたりも埋めていってほしいですね。 2歳戦前半は結果を求めづらいですが、洋芝は向いていると思うので、函館・札幌である程度稼げるといいですね。 *********************************************** 『相性のいい配合は?』 サンデーサイレンス(SS)系とトニービンの肌が駄目なので、割と限定されてくるのが苦しいところです。 ミスタープロスペクター(MP)系は、個人的にあまりトニービンと合わない気がしており、ベガもこの配合では活躍馬が少なかったです。 今現在でのアドマイヤベガ産駒の賞金上位10傑で、最多の7頭を占めるのが母父ノーザンダンサー(ND)系です。 ベガ自身の母母父がノーザンダンサー(ND)系なので、クロスが発生することになります。 残りのうち2頭も母母父ノーザンダンサー(ND)系で、クロスがありました。 この新種牡馬2頭もベガ同様母母父がノーザンダンサー(ND)系なので、同じくこのクロスが発生するような配合がいいのではないかと思います。 という意味で、母父ノーザンダンサー(ND)系との配合が主力になるのではないでしょうか。 <注目馬指名> 【リンカーン】 ・フレンドリーエースの2008(牝) (母タマモクロス×マルゼンスキー) 母父欧州型ノーザンダンサー(ND)系でピンとくる馬がおらず、グレイソヴリン(GS)系重ねでいってみます。 ノーザンダンサー(ND)系のクロスも出来ますしね。 馬名はフレンドリーパールを予定しているようです。 その他の牝馬のラインナップも、正直あまり目立った馬がいません。 繁殖の質としては苦しいですが、早いうちに活躍馬が出るといいですね。 *********************************************** 【ハーツクライ】 ・アドマイヤテレサの2008(牡) (母エリシオ×Caveat) 母父欧州型ノーザンダンサー(ND)系から選びました。 フェアリーキング(FK)系とグレイソヴリン(GS)系は合う印象です。 クラシック向きではないですが、古馬になってからの活躍に期待したいですね。 馬名はアドマイヤラクティです。 その他の産駒もなかなかのラインナップで、活躍が楽しみです。 |
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