【エプソムC】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『開催傾向重視』
過去のエプソムCの血統データ(10年分)

『開催傾向重視』
先週は連続開催のオーラス前だというのに好時計が連発し、例年にない馬場となっています。
何度かふれたことですが、今開催の重賞競争は例年の血統傾向に当てはまらないものが多くなっており、これがひとつの原因と考えられます。
重賞予想では、重賞レース自体の傾向とその開催の中での傾向を組み合わせて予想しています。
通常は重賞傾向を重視しますが、状況によっては開催傾向のほうを選択することもあります。
エプソムCは連続開催の最終週におこなわれるレースなので、ただでさえ馬場状態が例年同じになりづらい傾向にあります。
この開催はG1週が多いので馬場によく手が加わるのもひとつの要因だと思います。
エプソムCの近年の成績を見ても、その開催中の短期傾向を活かしての激走が多く見られます。
今年はさらに例年にない馬場状態であり、開催傾向を重視したほうがいいと思います。
では過去に開催傾向で激走した馬を振り返ってみましょう。
・05年 1着
スズノマーチ(4人気)
前日に、当馬と同じ
ティンバーカントリー×
サンデーサイレンスが11人1着
・06年 1着
トップガンジョー(7人気)
前日に、当馬と同じ
マヤノトップガン産駒が4人1着・3人2着
・08年 1着
サンライズマックス(4人気)
当日に、当馬と同じ
サンデーサイレンス(SS)系×
ダンシングブレーヴの配合が8人2着
これらの血統は別の年では目立った成績は残していないので、重賞傾向そのものの傾向ではなく、その年毎の開催傾向と見ることができます。
では開催傾向の見方ですが、基本的に最終週は血統傾向が変わることが多いため、その週になってみないとわからないというのが正直なところです。
今週はエプソムCの前に、土曜に2鞍・日曜に1鞍組まれています。最後におこなわれるのは日曜7Rですが、状況によってはこのレースを見てから判断したほうがいいかもしれません。
************************************************
ということで、あまり展望で考え方を固めないほうがいいかと思われます。
その上で重賞傾向で気になる点について、軽くふれておきます。
全体の出走数がそれほど多くないのであまり目立ちませんが、父か母父が
ミスタープロスペクター(MP)系の馬の成績がなかなかです。
率ベースではよくないですが、2桁人気がかなりの数を占めているので仕方ありません。
好走は主に改修後の03年以降に顕著です。
03年 4着
タイガーカフェ(12人気)
母父Bellotto05年 1着
スズノマーチ(4人気)
父ティンバーカントリー06年 2着
グラスボンバー(3人気)
父Machiavellian07年 1着
エイシンデピュティ(5人気)
母父Woodman07年 3着
グラスボンバー(12人気)
父Machiavellian08年 4着
トウショウヴォイス(13人気)
母父キンググローリアス特に芝でも結果を残せるような
ミスタープロスペクター(MP)系がいいですね。
これは同コースの東スポ杯や共同通信杯でも、近年目立ってきた傾向です。
・
ストロングリターン (
シンボリクリスエス×
Smart Strike)
Smart StrikeはブリーダーズCターフの勝ち馬を輩出し、日本でもブレイクランアウトが活躍しています。
芝の瞬発力勝負ではキレ負けしやすい
シンボリクリスエス産駒ですが、例年の感じなら大丈夫な部類のレースだとは思います。
・
バトルバニヤン (
ジャングルポケット×
Crafty Prospector)
Crafty Prospectorはアグネスデジタルでお馴染みです。
母母父ボールドルーラー(BR)系を含め、ダートっぽい時計の出る馬場が合いそうな気がします。